モディカ ボナイユート おやじ食堂
モディカ
イタリア共和国シチリア州の南東部ラグーザ県にあり、その周辺地域を含む人口約5万4000人の基礎自治体
スペイン支配時代から伝わるアステカ文明(中南米)の伝統チョコレート技法が残る後期バロック様式の街で、
ユネスコ世界遺産の街としても登録されています!
坂と階段だらけの街なので、どこへ行くにも何をするにもいちいち足腰が鍛えられること(笑)
そんな街に1泊して、アンティカ・ドルチェレリア・ボナイウ-トでイタリア最古のチョコレート作りの見学と
地元の人が通うトラットリアで郷土料理をいただきました
L’Antica Dolceria Bonajuto(アンティカ・ドルチェリア・ボナイウ-ト)
実はここは、今回案内していただいたトラパニ在住のシチリア郷土料理・郷土菓子の先生である「佐藤礼子」さんもかつて働いていたお店でもあります!
メインストリーから少し脇に入った隠れ家的なロケーション
では入ります
落ち着いていて、こじんまりしたショップです。
これはマジか!?
右が試食コーナーなのです(笑)
初めてカカオの果実を見ました!この大きな果実の中に豆粒みたいな種子が入っています
16世紀、スペイン人のエルナン・コルテスがメキシコ、アステカを征服してヨーロッパへカカオを持ち帰りました。
その後シチリアを統治したスペイン人がシチリアにもカカオを持ち込んだのが、イタリアのチョコレート作りの始まりのようです!
カカオの種を挽く"Metate(メターテ)でカカオを挽いている様子
そしてこれがカカオマスです、カカオ豆の胚乳を発酵、乾燥、焙煎、磨砕したものを固めてあります。
ここの伝統的な製法は、材料にカカオ、砂糖、スパイスのみ、と極めてシンプルなのが特徴!
チョコレートを口溶けよく滑らかにする役割のレシチン(乳化剤)やカカオバターは無添加で、テンパリング(チョコレートを艶よく美しく仕上げるための温度調整)も行いません!
シェフに実演していただきました。
カカオマスの溶ける温度が40度、砂糖は60度ですが
砂糖を溶かすために温度を60度まで上げるとカカオの風味が損なわれてしまうため、ここでは45度で作業をします。
なので砂糖の粒々が残ったままになり、噛むと独特のジャリ感がします、知らないで食べるとビックリしますよw
型に流し入れていきます
木製のトレイを振動させて気泡を抜いているところ
あとは冷やして固めれば完成です。
ピュアで美味しいチョコレートですよ、スパイスと唐辛子の入ったものが昔ながらの精力剤としても人気みたいです。
伝統菓子
ここでは、チョコレート以外にも伝統菓子も色々と作っています。
↑左のは牛肉とチョコレートの入ったお菓子なんです!
↓シチリア名物のカンノーリ、リコッタが美味しいエリアならではです、最高でした♪
試食タイムw
牛肉の味は言われなければ絶対に気が付かないね、微かにミンチのような食感が残るだけ!
チョコレートは昔は保存食であり精力剤的な意味も有り、牛肉や砂糖・小麦粉も使うこのお菓子は栄養学的にも完全食であったとされているそうです。
おやじ食堂
晩ごはんはここ、地味過ぎる食堂です(そこが大事なのです)
メニュー
値段も庶民的でしょう♪
リンゴジュースのような色のヴィーノ・ロカーレで乾杯!
アランチーニ
先ずはお通しが登場、シチリア定番のアランチーニ、大好きです♪
焼き野菜
特にこの薄切りのジャガ芋が美味かったなぁ~!
サラダ
野菜不足だったので生野菜も追加!
ほうれん草
さらにポパイも山盛りで来ちゃったw
パスタ
洗面器みたいなサイズでパスタが来ちゃった(笑)ブロッコリーとリコッタのパスタです、牛乳のリコッタ優しくて泣けるほど美味い!
ズッパ
スープもやっぱり洗面器サイズでした(爆)4人でも多いんじゃないかな(汗)
乾燥・発酵させたそら豆のスープです、パスタがすいとんみたいな感じでこれも地味に滋味がしてウマウマでした!!
超腹パンなのでセコンドは抜きねw
メローネ
ドルチェの代わりにメロンでサッパリと締めました。
こんな風な郷土の家庭料理が食べたかったので大満足です、ごちそうさま~♪
モディカの夜景スポットに寄り道
夜も素敵でした
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